TUTゲーム制作小話 ~Hop in the Room!編~

今回はチーム『飯テロ制作委員会』が制作している『Hop in the Room!』の制作秘話についてご紹介します。


1 元々はグラフィック担当がいなかった!?

「Hop in the Room!」は、3Dで作られたTPS(三人称視点)のジャンプアクションゲームですが、なんとチーム結成時の2022年10月から翌年7月まで、グラフィック担当のメンバーがいなかったのです。そんな中で3Dのゲームを作ろうとしたわけですが、これがなかなか大変でした。(今思えばかなりチャレンジングですね)

特に、主人公ホップの制作です。家具などのオブジェクトはなるべく自分たちで作り、技術的に難しいものは既存のアセットを使用させていただきましたが、キャラクターはそうもいきません。なんせこのゲームの主人公ですからね。
当時キャラクターモデリングが出来るメンバーはいなかったため、結果的に私(プロデューサー)の知り合いの塩路さんという方に委託する形になりました。グラフィックに関する私のなけなしの知識でなんとか要件を伝え、キャラクターの四面図をお送りしました。
ホップデザイン
制作が終わり、帰ってきたのがこちら!!
ホップ3D
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

正直これを見た時「えっ、やば!?」と声が出ました。すぐにチームメンバー全員に見せたところ、満場一致で好反応。
まさに求めていたものが来たといった感じでしたね。その後も、歩行モーションや2段ジャンプのモーションなど、チームメンバーだけでは出来ないことをたくさん委託させて頂きました。本当にありがとう!

やっぱりゲーム制作って難しい。各分野に特化した人が最低1人いないとなかなか大変です…。

2 あまりにもひどいバグがあった

バグ。ゲーム制作では必ずと言っていいほど付きまとってくるものです。壁にめり込んだり、奈落に落ちて行ったり、瞬間移動、アイテム増殖など…。何かしらのゲームをプレイしたことのある方なら一度は経験があるのではないでしょうか。
『Hop in the Room!』にもいろんなバグがありましたよ。それこそ、未だに直せてないバグがまだまだありますからね。

そんな中でも、特にインパクトの強かったバグがこれです。

バグ

ホップの能力として、箱を使った2段ジャンプができるのですが、もうこれ30段ジャンプくらいしてます。やろうと思えば無限ジャンプすらできます。ホップが床についたら箱が復活するのですが、どうやら空中にいるにもかかわらず箱が復活してたみたいですね。全ステージクリア特典を無限ジャンプにするなんて案もありましたが、流石に却下しました。

あとこれはおまけ程度のバグですが、ホップの箱の内側が完全に透けてますね。これはグラフィックのカリングという設定によるものなので、そもそもバグと言えるかすら怪しいです。もちろん、今では箱の内側も描画されてます。さらにライティング(照明)もいろいろと改良しましたよ。